シリーズ・特別講義2024
〈身体〉から考える──パフォーミングアーツの視点
コーディネーター&モデレーター:森山直人
(演劇批評家/多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科・教授)
AI、ビッグデータ、IoT・・・。デジタル・テクノロジーの大海原に溺れながら暮らす現代の私たち。けれども、戦争や災害によって〈文明〉が断絶すると、私たちに浮上してくるのはいつでも私たちの〈身体〉にほかなりません。あらゆるアートを欲し、表現する私たちの〈身体〉を、私たちはいま、どのようにとらえていけばよいのか。今年度から新しくスタートする演劇舞踊デザイン学科によるこのシリーズでは、さまざまな角度から、〈身体〉と〈アート〉の関係を紐解いていきます。
5月18日(土)
13:30-15:00
テーマ:劇場の現場から①:演劇における継承と発展
※「劇場の現場から」では、上演芸術の劇作家、演出家、振付家の現場の声や発想に耳を傾けていきます。2025年度以降も継続予定です。
講師:杉原邦生(演出家、舞台美術家)
場所:多摩美術大学上野毛キャンパスCube-206
こちらの特別講義は、すでに終了しています。
6月22日(土)
13:30-15:00
テーマ:「VR演劇の現在地―ヴァーチャルリアリティと身体」
講師:相馬千秋(アートプロデューサー、東京藝術大学大学院美術研究科 グローバルアートプラクティス専攻 准教授)
場所:多摩美術大学上野毛キャンパスCube-206
こちらの特別講義は、すでに終了しています。
9月14日(土)
13:30-15:00
テーマ:「オスカー・シュレンマーとバウハウスの身体」
講師:柴田隆子(ドイツ語圏演劇研究、専修大学国際コミュニケーション学部 准教授)
場所:多摩美術大学上野毛キャンパスCube-206
こちらの特別講義は、すでに終了しています。
11月9日(土)
13:30-15:00
テーマ:「〈古代〉を生きる身体―-折口信夫と『死者の書』」
講師:安藤礼二(文芸批評家、多摩美術大学芸術学科 教授)
場所:多摩美術大学上野毛キャンパスCube-206
申し込みフォーム
講師の紹介
杉原邦生(すぎはら くにお)
演出家、舞台美術家/KUNIO主宰
2004年プロデュース公演カンパニー「KUNIO」を立ち上げ、『エンジェルス・イン・アメリカ』、『更地』、『ハムレット』、『グリークス』などを演出。近年の作品に、PARCO PRODUCE 2024『東京輪舞』、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』、木ノ下歌舞伎『勧進帳』、歌舞伎座『新・水滸伝』、ホリプロ『血の婚礼』、COCOON PRODUCTION 2022 / NINAGAWA MEMORIAL『パンドラの鐘』などがある。
2018年、第36回京都府文化奨励賞を受賞。
撮影:細野晋司
相馬千秋(そうま ちあき)
NPO法人芸術公社代表理事/アートプロデューサー/東京藝術大学大学院美術研究科准教授(グローバルアートプラクティス専攻)
領域横断的な同時代芸術のキュレーション、プロデュースを専門としている。プログラム・ディレクター、キュレーター等を務めた芸術祭として、フェスティバル/トーキョー(2009-2013)、あいちトリエンナーレ2019、国際芸術祭あいち2022、シアターコモンズ(実行委員長兼任、2017-現在)、テアター・デア・ヴェルト2023等がある。2015年フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章。
柴田 隆子(しばた たかこ)
専修大学国際コミュニケーション学部准教授/博士(表象文化学)
学習院大学大学院身体表象文化学専攻修了
麻布大学、中央大学などで非常勤講師、学習院大学大学院人文科学研究科助教を経て、現職。国際演劇評論家協会(AICT)日本センター会員、2021年より機関紙『シアターアーツ』編集代表。著書に『オスカー・シュレンマー ――バウハウスの舞台芸術』(水声社、2021年)。
安藤礼二(あんどう れいじ)
文芸評論家/多摩美術大学図書館情報センター長・教授
1967年東京生まれ。早稲田大学第一文学部考古学専修卒業。出版社の編集者を経て、2002年、「神々の闘争――折口信夫論」で群像新人文学賞優秀賞を受賞し、表現活動を開始する。主な著作に『光の曼陀羅 日本文学論』(講談社、大江健三郎賞および伊藤整文学賞受賞)、『折口信夫』(講談社、サントリー学芸賞および角川財団学芸賞受賞)。
撮影:小林りり子
OUTLINE
多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科
■料金
無料・要予約
■会場
多摩美術大学上野毛キャンパス
Cube棟 206教室
〒158-8558東京都世田谷区上野毛3-15-34
■アクセス
東急大井町線「上野毛駅」下車、環状8号線沿い(瀬田方面)に徒歩5分。
東急田園都市線「二子玉川駅」下車、徒歩12分。
※キャンパス内に駐車スペースはございません。公共交通機関をご利用ください。
INFORMATION
■感染症対策について
今後の感染状況により、一部内容の変更や中止の可能性がございますこと、あらかじめご了承ください。
■演劇舞踊デザイン学科とは
<演劇舞踊コース>と <劇場美術デザインコース>があり、コースごとの専門性を深めると同時に、交差し合いながら上演芸術を学んでいます。
上演芸術界の第一線で活躍する教員が、これからの表現を切り開いていく豊かな人材を育成しています。
■お問い合わせ・主催
多摩美術大学演劇舞踊デザイン 研究室