
シリーズ・特別講義2025
〈身体〉から考える──パフォーミングアーツの視点
コーディネーター&モデレーター:森山直人
(演劇批評家/多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科・教授)
AI、ビッグデータ、IoT・・・。デジタル・テクノロジーの大海原に溺れながら暮らす現代の私たち。けれども、戦争や災害によって「文明」が断絶すると私たちに浮上してくるのは、いつでも私たちの「身体」にほかなりません。あらゆるアートを欲し表現する私たちの「身体」を私たちはいま、どのようにとらえていけばよいのか。昨年度からスタートした演劇舞踊デザイン学科によるこのシリーズでは、今年もさまざまな角度から「身体」と「アート」の複雑で豊かな関係を紐解いていきます。
第3回
11月8日(土)13:30-15:00
テーマ:劇場の現場から② 泣く身体 ー悲しみはどこで感じるのかー
講 師:上田 久美子 劇作・演出家
場 所:多摩美術大学上野毛キャンパスCube-206
宝塚歌劇の愛好家で「上田久美子」の名前を知らない人はおそらくいないでしょう。
いや、その名前は、宝塚をふだん見ない人たちにも確実に届いていたのではないでしょうか。
たとえば、『星逢一夜』(2015)では著名な演劇賞を受賞し宝塚での最後の作品『桜嵐記』(2021)でも、どこか〈宝塚らしさ〉だけにおさまらない世界の拡がりと、深淵とに見る私たちは圧倒されたのでした。その上田氏が今はフリーの劇作・演出家として独自の道を切り開きつつあります。「人間の〈感情〉とは何なのか?」「人間が人間であることを止めることで手に入れられる豊かさは存在するのか?」などなど・・・。宝塚を離れた後の『バイオーム』『道化師・田舎騎士道』『寂しさにまつわる宴会』などの作品からは、次々にそんな問いかけが押し寄せてくるのです。アヴァンギャルド演劇からコンテンポラリーダンス・伝統芸能などを横断しながら「上田久美子」が独自の 進化 深化を遂げつつある現場を是非とも多くの皆さんに体感していただきたいです。
申し込みフォーム
※入場無料
※要予約(多摩美の方:定員100名、学外の方:定員80名)
先着順のため定員に達し次第予約を締め切ります
こちらの特別講義は、すでに終了しています。
講師の紹介
上田 久美子 (うえだ くみこ)
劇作・演出家
奈良県出⾝
劇作・演出家
京都大学文学部仏文科 卒業
⼀般企業勤務を経て2006年より宝塚歌劇団演出部に所属
2015年『星逢⼀夜』にて読売演劇⼤賞優秀演出家賞
オリジナル戯曲で深遠なテーマ性とエンタテイメント性を両⽴させ⽀持を集めたが2022年に退団。宝塚以外での作品は、2022年スペクタクルリーディング『バイオーム』(脚本)、2023年全国共同制作オペラ『道化師・⽥舎騎⼠道』(演出)、2025年主催公演『寂しさにまつわる宴会』(脚本/演出)など。アートと娯楽の境界を取り払って、多様な⼈々に同時代の問題を共有できる作品を⽣み出すことを⽬指している。

matron2023
©
第2回
9月 6日(土)13:30-15:00
テーマ:〈物〉が演じるとき —人形劇/オブジェクトシアターにおける身体
講 師:山口遥子 下北沢国際人形劇祭 企画統括
場 所:多摩美術大学上野毛キャンパスCube-206
2024年2月に開催され大きな反響を呼んだ「*第1回下北沢国際人形劇祭」をプロデュースし、日本の人形劇界を牽引する山口遥子さんをゲストに迎えて、世界の「人形劇」または「オブジェクトシアター」の最前線とその果てしない魅力について大いに語っていただきます。すべてのアートやデザインに関心のある人は必見!!
*第2回下北沢国際人形劇祭は、2026年2月に開催予定
こちらの特別講義は、すでに終了しています。
第2回
9月 6日(土)13:30-15:00
テーマ:〈物〉が演じるとき —人形劇/オブジェクトシアターにおける身体
講 師:山口遥子 下北沢国際人形劇祭 企画統括
場 所:多摩美術大学上野毛キャンパスCube-206
2024年2月に開催され大きな反響を呼んだ「*第1回下北沢国際人形劇祭」をプロデュースし、日本の人形劇界を牽引する山口遥子さんをゲストに迎えて、世界の「人形劇」または「オブジェクトシアター」の最前線とその果てしない魅力について大いに語っていただきます。すべてのアートやデザインに関心のある人は必見!!
*第2回下北沢国際人形劇祭は、2026年2月に開催予定
こちらの特別講義は、すでに終了しています。
講師の紹介
山口 遥子 (やまぐち ようこ)
下北沢国際人形劇祭 企画統括
独立行政法人日本学術振興会海外特別研究員(ドレスデン国立美術館)
博士(美術)
欧州を中心とした人形劇理論および日本の近現代人形劇史を研究
人形劇分野の国際的活動を支援するNPO法人Deku Art Forum 理事長
第二回下北沢国際人形劇祭(2026年2月17日〜23日)企画統括

Yuri Manabe
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講師の紹介
やなぎ みわ 美術作家、舞台演出家
神戸市生まれ
京都市立芸術大学美術専攻科修了
美術と舞台の領域を行き来して活動を行い、美術制作では映像や写真のほかに書籍の装丁、立体作品も制作する。
大岡信賞、大佛次郎賞、大佛論壇賞などの文学賞の賞牌(しょうはい)のデザインと制作を手掛けている。
また一遍上人の踊り念仏や連歌にはじまる芸能を研究する「踊躍歓喜プロジェクト」も行っている。
1993年 エレベーターガールをテーマにした作品で初個展
以後、国立国際美術館、東京都写真美術館、猪熊弦一郎美術館など、国内外で個展多数
2009年 第53回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本代表
2010年 演劇活動を開始
2011年~〜2012年
1920年代の前衛芸術の光と闇をテーマにした「1924 三部作」を京都国立近代美術館、
KAAT神奈川芸術劇場などで公演
2013年「ゼロ・アワー東京ローズ最後のテープ」をKAAT・あいちトリエンナーレで公演、
北米ツアーも果たす。2015年に春秋座にて凱旋公演。
2016年 台湾製の特殊車両「舞台車」による野外巡礼劇「日輪の翼」(原案・中上健次)を開始。
2019年 個展「神話機械」の展示会場内にて機械と演者が共演する「MM」(原案・ハイナー・ミュラー)を上演
2021年 台湾文化局の依頼により、歌仔戯「アフロディーテ〜阿婆蘭〜」台湾の
衛武営国家芸術文化中心にて作演出
2024年「舞台車」にて北海道、神戸、大阪で公演
2025年 鳥取県立美術館の開館展にヴェネチア・ビエンナーレ出品の作品が収蔵展示された


OUTLINE
多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科
■料金
無料・要予約
■会場
多摩美術大学上野毛キャンパス
Cube棟 206教室
〒158-8558東京都世田谷区上野毛3-15-34
■アクセス
東急大井町線「上野毛駅」下車、環状8号線沿い(瀬田方面)に徒歩5分。
東急田園都市線「二子玉川駅」下車、徒歩12分。
※キャンパス内に駐車スペースはございません。公共交通機関をご利用ください。
INFORMATION
■感染症対策について
今後の感染状況により、一部内容の変更や中止の可能性がございますこと、あらかじめご了承ください。
■演劇舞踊デザイン学科とは
<演劇舞踊コース>と <劇場美術デザインコース>があり、コースごとの専門性を深めると同時に、交差し合いながら上演芸術を学んでいます。
上演芸術界の第一線で活躍する教員が、これからの表現を切り開いていく豊かな人材を育成しています。
■お問い合わせ・主催
多摩美術大学演劇舞踊デザイン 研究室
